過去に苦労したこと、不幸だったこと、辛かったことを長々と語り、挙げ句の果てに「どうせあなたはこんな苦労をした事がないからわからないよ」と、捨て台詞のように言ってその場を去っていく。
こんな風に言われると、こちら側はどう対応したらいいのか困ってしまいますよね。
おそらくこういう方は、過去のその時から動こうという気がありません。
そこにいれば誰かに同情してもらえて、自分はこんな辛い事があったから今こうなってしまっているんだ、そんな理由づけができるから。
そしてそこには「よく頑張ってきたよね」と褒めてもらいとか、認めてもらいたい感情も。
最初のうちは、大変でしたね、とか、よく辛抱されましたね、などとお声がけしますが、何度も同じことを繰り返されると辟易してしまいます。
しかし、正義感に溢れたとても優しい方が、過去がこうだから今こんなに苦しい、などと聞かされた場合、その方を何とかしてあげようと奮闘し始めます。
ですが、それは確実に時間と労力を無駄遣いすることとなるでしょう。
何せ、その場から動こうとされないのですから。
こんな方が職場にいて本当に憂鬱です、ご相談者様からこんなご相談を頂いたのですが、いったいどうしたら良いのでしょう?
もう聞き流すしかありませんよね。
今まで親身になって聞いて差し上げていたようなのですが、それでは相手の思う壺。
自分の欲求を満たしてくれるご相談者様にしつこく同じことをお話しされるでしょう。
今後は聞き流すか、同じ話が始まりそうになったらスッと逃げるかを繰り返してください。
話を聞いてくれないとなると、誰か別の人を探されるはず。
次のターゲットになった方はお気の毒ですが、仕方がありません。
ところで、過去の苦労話をされる方って、2種類いらっしゃいますよね。
・過去にはこんな苦労があった、だから自分は今こんな状況である。
・過去にはこんな苦労をしたけれど、そのおかげで今がある。
2人とも現状は同じだとしても、どのように感じるかで引き寄せるものが絶対に違います。
モノは考えよう、とはよく言いますが、本当にその通り。
同じ状況でも、1人はそれを不満と思う。
1人はそれをありがたいと思う。
誰が考えても今後何かいい事がありそうだぞ、と感じるのは後者の方です。
実際、そのように前向きに捉える事が出来る人は、どんどんいいものを引き寄せていきます。
過去のかわいそうな自分から離れるのは、悲劇のヒロインでいられなくなるので何だか寂しい気もしますが、今後の人生を良くしたいのであれば、そこから抜け出さなければなりません。
ただ、たいていの方はその事には気が付かないので、負のループをぐるぐると回っている事が多いです。
苦労話ばかり聞かされる、という方は、そこからできるだけ速やかに避難し、なるべく関わらないようにしましょう。
ただただ疲れるだけ。
決してあなた自身で何とかして差し上げようなどとは思わないでください。
自分も巻き込まれてしまいますから…。