気持ちって形がないから捨てるのが難しい

30代女性からのご相談。

職場の先輩が嫌で嫌で仕方がありません。嫌味なことを言われたり、上から目線で雑務をお願いされたり、無視されたり。嫌なのはその人だけなので、仕事自体ををやめたいとは思いませんが、毎朝仕事に行くのが憂鬱になります。どうしたら良いでしょうか。

きついですね〜。

確かに。

1人でもそういった人がいると、とても不快な気持ちになってしまいます。

あからさまな嫌がらせ、無視、偉そう…。

たくさんの中の1人なので放っておけばいい、と言われればそうなのですが、やっぱり毎日顔を付き合わせていると気にするなという方が無理です。

それに、こちら側も一つ気になってしまうと徐々にその不快感が雪だるま式にふくれあがり、最後には視界に入ることも同じ空気を吸うことも嫌!ってなりますよね。

とはいえ仕事を辞めるわけにもいかない。

というか、なんであちらの態度が悪いのに自分が辞めなければいけない?

そう考えるとこちらが辞めるのなんて悔しい。

ウ〜ン、難しい問題ですよね。

ただ、お話をよく伺ってみると、どうやらご相談者様に対してだけではないらしいのです。

他の方にもそんな態度らしいのですが、他の人からはそんなに苦情が出ていないとのこと。

う〜ん、思い過ごしのところもあるのかしら?

確かに、気遣いができるとても神経が細かい方でしたので、何かされても敏感に反応してしまうのは仕方がないのかも知れません。

こういった方は本当に疲れやすいと思います。

占ったところ、その上司も、彼女に対して嫌っているという風ではない。

やはりご相談者様の思い込みも少しはあるのかもしれませんね。

その旨をお伝えしたら、「確かにそうかもしれませんね。」とのこと。

とりあえず様子見でご相談は終了。

さてさて、この自分の中に芽生えた嫌な気持ち、これってものすごく厄介。

その気持ちがすぐに消えるわけでもなく、次の日にはまた仕事に行かなくてはならないわけで。

なんだか嫌な気持ちで足を拘束され、それをひきずりながら仕事に行く感じ。

起こってしまったことはどうしようもない。

だからできればそれを早く忘れたい。

でもそれがなかなか難しいわけで。

今でこそそんなことはほとんどありませんが、他人との関わりが多かった頃にはそんな気持ちになって気持ちのやり場がないこともたくさんありました。

そんなとき私の場合、悲観的な気持ちを主人にギャーギャーとはきだしていました。

そうすると元気100倍!とまではいきませんが、結構スッキリしていました。

それでもね、やっぱり次の日になると思い出すわけです。

嫌なことがフツフツと。

で、また「嫌だな…」と負のループに陥ってしまう。

ある時にね、財布の中のレシートを整理中にふと思ったんです。

「そうだよ、もし自分の気持ちが見えたなら、それをゴミ箱に捨てて中身をスッキリさせられるのに〜」

前回のブログで書きました。

いらないものを捨てるとスッキリする、快適だよ!と。

でも嫌な気持ちは見ることができないから、「ビリビリに破いて捨てたぞ、あ〜スッキリした‼︎」なんてことができないんですよね。

ゴミ収集車が持っていってくれるわけでもないのでまたその気持ちを思い出す。

本当に厄介です。

それでも嫌な気持ちはどこかにやってしまいたい。

ならばなんとかそれを少しでも形にして外に出すしかないんです。

私のように口に出していうのもよし、紙に書いて破り捨てるのもよし。

整頓された財布のようにはいかないまでも、ある程度は片付くのではないでしょうか。