私がFP3級を取った理由

先週FP(ファイナンシャルプランナー)3級の試験を受けてきました。

なぜ私が仕事には必要のないFPの資格を取ったのか…。

きっかけは保険の見直し

3ヶ月前、生命保険の更新に合わせて保険の見直しを提案されました。

  • 現状で行くと、将来の資産はこうなる
  • 現保険のままだと損をする
  • 余力があるのであれば保険を使って投資をするべき
  • 子供の保険は若い今のうちに加入しておくべき

内容的にはこんな感じ。

外資系のトップクラスのセールスレディーさんで、とても親身になって話をしてくれました。

ものすごく単純な私は、「なるほど〜」と納得してしまい、その時は毎年70万円を10年払い込むなどという保険を真剣に考えてしまいました。

彼女が帰った後、よーく考えて、さらには自分なりに調べてみたところ、たくさんの疑問を持った訳です。

そもそも保険って必要?

これまで保険にはしっかり入っていましたが、それは

  • 何かあった時、子供たちの教育費は確保したい
  • 癌などで新薬を使う場合に高額ない治療費を賄うため
  • 保険は入るべきものという固定観念があったため

このような理由からでした。

教育費に目処がたった今(と言っても下の子はまだどこへ進学するかは決まっていませんが…)、そこまでの保証はいるのだろうか?

脳梗塞や重度の障害が残った場合、治療費や生活の不安があると言われましたが、この国では病気になっても医療費は3割負担、さらには高額医療の場合戻ってくるという制度があるということも思い出しました。

障害者になっても障害者年金という制度もあったはず。

老後の資金についても話を聞くと不安になりましたが、今の仕事を続けることができるのであればそこまで不安になる必要はないし、もし仕事がなくなっても、贅沢しなければ夫婦2人が暮らす分には心配ない。

と、色々と保険の不必要性を感じ始めたのですが、一番腑に落ちなかったのが、うちに来てくれた方が年収数千万プレーヤーだという件。

まだ30代の彼女は50代でアーリーリタイア、つまり働かなくていい状況にするのが目標だそう。

私から遠い世界に住んでいる人から高額外資系保険商品を「私も入っているんですよ!」と紹介されても、なんだかピンとこない。

というか、我々が支払った保険料でそんなに儲かるということは、まさにこちらは大損だよな〜、と思っちゃったんです。

結局、保険って安心のために、反対にいうと何かあった時に不安だから入る。

そこの不安材料を取り除けばいいわけです。

お金のこと、社会制度のことに疎い私でしたが、これをきっかけにお金のことや社会保険制度、さらには個人事業主として税理士先生に丸投げするのではなく、自分でも知っておくべき。

こんな理由からFPの勉強をすることにしました。

勉強期間は3ヶ月弱。

ネットを見ると、割と簡単に受かると書いてあるし、資格が必要で受験するわけでもないし、軽い気持ちで勉強をしてはじめました。

が、どこが簡単に受かる?

おそらく「簡単に…」と書いている人は常識をしっかりお持ちの方。

お恥ずかしいのですが、私のようにほとんど何も知らないものにとっては、テキストに書いてあることを理解するのも難しい。

これはやばい、と、結構一生懸命勉強しました。

テキストと問題集をそれぞれ2周して、後はネットで問題を解いていく。

そして先週試験を受けてきました。

6割取れれば合格ですが、無事8割弱取れて合格圏内には入りました。

よかった〜。

今回最寄りの大学での受験でしたが、あの閉鎖的空間、そして試験という空気感から久しぶりにパニックの発作が出てしまい焦りました。

パニック障害って完治しないな、と改めて実感。

もう試験は受けられないな〜、1回で合格できて本当によかった…。

FPは一番役に立つ資格かも

合格したとはいえ、まだまだ理解できていない所もたくさんあります。

けれど、こういう制度があるということを知っておくだけでも何かあったときに必ず役に立つ、と感じました。

病気をした時、主人が先に亡くなった時、失業した時、年金をもらうとき、相続したとき…

実際、相続の事などはもっと早くに知っておけばよかったです。

たまに、子育て中で時間はあるけれど何をしていいかわからない、というご相談を受けることがあります。

お金を生み出すための勉強もいいですが、自己防衛のためにまずFPの勉強をお勧めしようと思います。

何せ短い期間で安く受験できます

今回かかった費用はテキストと受験料で1万円ぐらいでした。

この受験を機に一つ上の2級に挑戦するもよし、他の資格を取るのもよし。

何かを始めるとっかかりとしてはコスパが最高だと思います。

ちなみに保険は今回しっかり見直しをして、今の我が家にベストな選択をしました。

また主人の退職に合わせて勧誘されると思いますが、その時にはキッパリとお断りしようと思います。