自分が今何をしたらいよいのかわからず、ぼーっと立っていることが多い、そんなお子さんをたまに見かけます。
このようなお子さんは、指示がないと次の行動ができません。
こんなお子さんのおうちでは、お子さんがやろうとすることに、失敗しないようお母さんが先手を打ってしてあげていることが多いです。
例えば身の回りのものを揃えるのも、勉強の手伝いも、洋服を選ぶのも全てお母さん。
お母さんとしては、子供に失敗して欲しくない、そんな気持ちがあるからこその行動なのですが、そのことが逆に、指示がなければ動けない子供にしてしまっているのです。
もちろんこのことは、社会人になったからといって、すぐに改善されることではありません。
新入社員が「自分から動こうとしない」とか「いちいち指示を出さないと動けない」といったことはよく聞くこと。
もしお子さんにそんな傾向があると感じられるのであれば、お子さんとの接し方を見直す必要がありそうです。
では、どのようにすれば、自分から動けるようになるのでしょうか?
自分で考えて行動できるようになるには、どうしたらいい?
これには1番いい方法があります。
それはお手伝いをさせること。
これは、長女が小学校に上がった時、退職間近のベテランの先生から教えていただいた方法です。
お手伝いをすることで、何故自分から行動できるようになっていくのか?
それは、一つの動作では完結しないことです。
例えば洗濯物を畳むお手伝いをするとします。
山になった洗濯物を一つずつ畳んで、仕分けして、それぞれの引き出しへ整理しながら入れていく。
これをしたら次はこれ、その次はこれ、と、見通しを立てながら行動しなければいけません。
先を読むことで、次の行動に移すことができるのです。
そう考えると、1番高度なお手伝いが料理ではないでしょうか。
料理は、献立を考えるところから始まって、材料を揃える。
もしくはあるものを見ながら献立を決める。
そして調理していくわけですが、同時進行で他のメニューを作ったり、片付けをしたりと、先を読まなくてはならないことがたくさんありますよね。
たしかに、私の周りの料理上手な人は、なんでも手際よくこなしている印象があります。
以前なら、指示通り動ける人の方が評価は高かったけれど…
以前なら、上司の言うことに素直に従って動ける人の方が高い評価を得られていました。
しかし時代は変わり、指示に従うことしかできない人間は評価してもらえません。
元に、中高一貫校の試験では、思考力を問われる試験ですし、大学入試も変わり、思考力・判断力・表現力などが問われる内容になっていくとされています。
この時代を生き抜く力を身につけるためには脱指示待ち族です!
最後に
子供にはしっかりお手伝いをさせること。
そして、その時に口出しをするのではなく、失敗することも含めて見守ってあげること。
そうすることで、どんどん自分から動けるお子さんに成長していきます。
指示を与えてその通りに動いてくれる、そんなお子さんは育てやすいかもしれません。
しかしそれではロボットと同じです。
自発的に動ける、そしていろいろなことが考えられるお子さんに成長してもらいましょう!