子供には幸せになってほしい、でも、そのためには親はどう子育てしていけばいいの?
そんなお母様へお勧めするのがこの本!
結構前に購入した本なのですが、ほんまでっかTVで面白いコメントをされていらっしゃるあの澤口先生がこんなにいいことをお書きになっているのか!と少し意外だったのを覚えています。
人間性知能HQ
この本で澤口先生は「人間性知能HQ」の重要性を説いています。
「人間性知能HQ」とは、仕事や勉強だけでなく、人間的な社会生活、恋愛、結婚生活、子育てなどを適切に行う際に必要な知能のこと。
どんなに一流の企業に入っても、社会に適合できずドロップアウトしてニート化する若者が増えているのは、このHQが未発達であることが大きな要因となっている。
反対に、HQが高いほど、良好な恋愛や結婚をし、離婚もしにくい。
HQ育成の一番の方法とは
では、そのHQの能力を育てる一番の方法は何か。
それは本のカバーの裏表紙に書いてありますが、
幼少期の環境は、脳の発達や機能に大きな影響をもたらします。
小さな目標に向かって努力をはじめると、脳は育ち始めます。
その際のコツは「努力してきたことをほめる」こと。
私も幼児期の子供を褒める時には、結果ではなく、その努力をしっかり褒めるようにしています。
そうすれば、結果にこだわらず、どんなことにもチャレンジしていく人間に育ってくれます。
このことは、自身の経験をもとに「子供にはこう接しよう」と心がけていたことなのですが、この本を読んで、やはり努力を褒めるのは大切なんだ、と実感しました。
ワーキングメモリの育成
そしてHQを育てるのには、他にも「ワーキングメモリ」の育成が必要とあります。
「ワーキングメモリ」とは、「ある状況において、適切に判断・行動する目的のために使われる脳機能」のこと。
この能力を育てるためには「読み・書き・そろばん」が良いそうなのですが、その他にもピアノを習うことがとても良い、とのこと。
たしかに、ピアノが弾けるお子さんには勉強がよくできるお子さんが多いです。
コンクールでも賞を取れるぐらい、音大も無理なく入れるぐらいなのに東大に行きます、とか・・・。
失敗や挫折を全て授業だと思え
思春期になると、人間関係、進学のことなど、ありとあらゆる困難が待っています。
しかし、思春期の脳にとっては、失敗したり挫折したりすることが栄養になる。
我が家の娘も、ももれなく挫折や困難を経験してきた訳ですが、その経験した辛さがバネとなって、今の過酷な日々を過ごせているのかな、と感じます。
この章の終わりには「心を鬼にして子供の挫折に付き合うといいでしょう」とありますが、鬼どころかこちらもボロボロになるまで付き合いました…。
そして、一番興味深かったのは、幸福感は遺伝するということ。
遺伝的に全く同一である一卵性双生児が、子供の頃、一人だけ養子に出されたため、別々の環境で育つとします。 別々の環境で育つわけですから、幸福感にかなりの違いが出ても不思議ではありません。 ところが、この双子の幸せ感は、50%ほど一致していました。 兄弟・姉妹間の場合も幸福度の度合いは、約20%一致します。 同じように、親子感も幸福度はかなり一致するのです。
幸福の感じ方は、生まれ持ったものが大きい。
つまり、幸福感はお金や社会的地位とは関係がないということなのです。
ただ、やはりHQが高いほど幸福感は高くなるということなので、いくら環境は関係ないといえども、HQの育成は必要であるということです。
親は子供に幸せになってほしい!
結局のところ、親は子供に幸せになってほしい、これに尽きます。
そう考えれば、子供のためにどうすればいいの?と悩まれていらっしゃる方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?