「あきらめない」ことはとても大切なことです。
けれど、時と場合によっては悪いほうへ進むこともあります。
今回のご相談。
ずっと大好きだった片思いの彼。
意を決して告白したのですが丁重に断られ、数か月後、彼はほかの人と結婚してしまったとのこと。
ご相談にいらっしゃって、「彼のことをどうしてもあきらめたくないんです。彼と今後少しでも可能性があるか占ってください。」
とてもとても大好きだったんですね。
あきらめたくないですよね、ずっと思いを寄せられていたのですから。
そうです、そんなに簡単に気持ちを切り替えられるはずありません。
でもね、彼との可能性を占う以前に、あなたが思いを寄せていた人はほかの人を選んでしまったんです。
本当に残念ですが、それを覆すことは不可能です。
ごめんなさい。
月並みですが、ほかに男性はたくさんいます。
もしかしたら彼よりももっともっと素敵な男性と出会うチャンスだってあるんです。
彼への執着心から次へ進めないのは、そういった可能性をせばめていると気づいてほしいです。
恋愛だけではない、「あきらめない」ことの危険性
今回は恋愛のご相談でしたが、「あきらめない」という一見聞こえのいい言葉、実は危険な部分もたくさんあります。
典型的なものが、子供時代に親から半強制的にさせられている音楽やスポーツ。
楽しみの一つとしてやっているのであればいいんです。
けれど、たまにこれでプロを目指す!と張り切ってしまうお父さん・お母さんがいらっしゃいます。
「野球の道に進ませたいと思ってこれまでずっと続けさせていますが、可能性はありますか?」
こんなご相談がありますが、本当にのめりこんでいらっしゃる方はちょっと危険。
もしかしたら可能性が低いかも、と気づいてしまっても、ここまで来たら引くに引けない、みたいな感じです。
それをやるためにすべてを犠牲にして、その子自身、ほかの可能性を見つけるチャンスを逃してしまうことになりかねません。
ただ、簡単に「あきらめられない」のにも理由があって、「本当に好きだからまだ続けたい」いうことのほかにも
- これまでかけた時間が無駄になる
- これまでかけたお金が無駄になる
こういったことも「あきらめられない」大きな理由です。
失ったものは大きいかもしれませんが、得られたこともたくさんあるはず。
決して無駄にはなっていないんです。
この「無駄になってしまう」ことを考え出すと絶対に「あきらめられない」です。
こういった考えを一度捨てて、そのうえで「あきらめる」と、次はどんなステージが待っているかということを考えてみてほしいです。
身軽になって、これまでとは違う自分を見つけてみよう
「あきらめる」ことはとても難しいことだし、つらいこと。
けれど、それは執着をすてることです。
身軽になってもう一度新しくスタートしてみるのもいいものです。
先のご相談者様も、彼の突然の結婚でパニックになったはず。
しかし、時間とともに徐々に冷静さを取り戻されるでしょう。
もう一度落ち着かれたらご連絡くださいとお伝えしました。
次のご相談では、これから先のことを考えていきましょうね!