これまでの人生、幸運に恵まれることが多かったと感じますか?それとも不運に見舞われることが多かったと感じますか?
人って、不運には敏感に反応できるのですが、案外幸運なことというのは見過ごされることが多いものです。
例えば道を歩いていて石ころに躓いてしまった。
怪我がなかったとしても「こんなところでつまづくなんて運が悪いな〜」と感じてしまうことってないですか?
反対に目的地までなんの障害もなくたどり着くことができても、「こけることもなく無事到着できた、ラッキー!」なんてことは考えませんよね。
でも、たったこの目的地に無事到着するということ自体、ラッキーなことの積み重ねなんです。
石につまづくことがなかっった、車が飛び出してこなかった、誰にも邪魔されなかった…など。
でもこんな風には考えませんよね。
けれども、不運に気づくこと以上に幸運に気づける毎日を送っていくと、案外幸せに生きていけるような気がします。
きっとご自身の周りにもいるはずです。
「どうせ俺はついてないから・・・」という方と、反対に「ラッキーなことに・・・」という方。
後者の方が幸せな毎日を過ごしていることは明白ですよね。
わたしがしている易占いの中に、「天沢履」という言葉があります。
この言葉の意味としては、「虎の尾を踏んでも、礼儀正しくしていれば噛まれませんよ」。
つまり、危険な状況にあるけれども、きちんと考えて正しい行動をしていれば回避できるよ、という意味。
履というのははきものを履く(はく)ということで、「踏む」時の「靴(はきもの)」のことを指しているようなのですが、それ以外にも、この履という時には履歴という言葉のように、自分のやってきた行動や経験という意味もあると考えていて、占いでこの卦が出た時は、これまで天からもらった沢(喜び)をじっくり考えてみるといいよ、こんな解釈もできるのではないかと思っています。
思い通りにいかない、自分は不運ばかり続くんですが何故でしょう?
こんなご相談を受けることがありますが、本当にそうでしょうか。
おそらく幸運の数は人それぞれ。
平等ではありません。
その方のおっしゃるように、不幸が続いていたかもしれません。
けれども、その中に必ず幸運なこともあったはず。
どうしてもその不運から逃れられないと感じるのであれば、その不運の中から、これまで気がつくことができなかった幸運を探してみてはいかがでしょう?
今まで気づけなかった小さな小さな幸運に気づけるようになると、これから起きる幸運にもすぐに気づけるようになり、そうなると自分の身に起こる幸運の数がどんどん増えていきます。
結果的に、不運な人生がいつの間にか幸運な人生に変化しているはずです。
年末まであと少し。
この一年を振り返るに当たって、今年一年の幸運だったことを探してみてください。
来る令和3年は、これまで以上に幸せな年になること間違いありません!