人生100年時代を過ごすには

現在ピアノ教室では、70代半ばの方が最高齢の生徒さんです。

もうかれこれ10年以上のお付き合いになります。

レッスン中は色々なお話をさせていただくこともあるのですが、今日は

「先生、なにかを学ぶことって楽しいですよね!わたしが先生ぐらいの年齢だった頃、宅建の資格をとったんです。その時は仕事もして3人の子供を育てながらでしたけれど、死に物狂いで勉強しました。でも楽しかったんですよね〜。」

とお話してくださいました。

人生100年時代を過ごすにはなにが必要?

人生100年時代と言われるようになった今、教育を受けて社会に出る、結婚・出産・子育てをしながら定年まで働き、最後は静かに老後を迎えるというお決まりのコースでは対応できなくなってきています。

100歳まで生きられるとしたら、定年後約40年。

この膨大な時間を静かに過ごすなんてできますか。

また、100年もの間には環境が一変するということが必ずあります。

現にこのコロナの影響で世界はまさに一変しています。

この時代を生きていくには、このお決まりのコースを進んでいては変化に対応できないのです。

ではどう生きていけばよいのでしょう。

変化しなければ対応できなくなる

それは、自身が多様化していくことであると考えます。

  • 一つの資格を取り生涯それで食べていく
  • その会社に一生を捧げる
  • 家族のためだけに生きていく

のではダメ。

100年という長い時間に対応するるべく、その時々に応じて自身が変化し続けていかなくてはならないのです。

ただ変化し続けていく、といっても簡単ではありません。

特に日本人は古いしきたりを重んじることが良いこととされているので、変化が苦手のような気がします。

では、変化し続けていくにはどうしたらよいか。

常に学び続けていく、ことに尽きると思います。

何かを学ぼうとすれば、必然的に視野が広がり、人間関係も広がる。

広がった世界には自分とは違う考えの人もいるかもしれませんが、考え方が違う人と付き合う事で自身が変化するきっかけにもなる。

そうする事で人生観が変わるかもしれない。

そうなると周りの変化にも柔軟に対応できるようになってくる。

先ほどの女性の話に戻りますが、彼女はお父様が不動産会社をされていらっしゃり、お父様が引退されるというのでご自身が資格を取り後を継ぐ予定だったそうです。

が、資格を取る直前に突然お父様が他界し、後を継ぐことは叶わなかったということでした。

タイミング的に残念でしたが、その勉強をしていた時間はとても充実したものだったとのことでした。

結局続けていたお仕事を定年まで勤められ、お孫ちゃんの面倒を見ながらピアノを習いはじめ、お孫ちゃんの手が離れた今は、地域のお世話をしたり講演会に出かけたり、時にはお仲間と旅行に出かけたり、とさらにアクティブに活動されていらっしゃいます。

早朝の散歩も定年後から毎日続けていらっしゃるそうです。

彼女がいつも口にするのは、「今が一番幸せ!」

必要なのは3つの「続ける」

100年時代を生き抜く上ではたしかにお金も大切です。

しかしそれだけでは生き抜いてはいけない。

健康でい続ける・何かを学び続ける・そして時代に合わせて自分が変化し続ける

ことが必要なのです。