4歳になったばかりの男の子、貼りたかったシールがなく、他のシールにしようといったところ、とても悲しくなって泣き始めました。
何を言っても気持ちがそこから離れられず、とうとうレッスンが終了時間に。
お母様から「実は、まだまだ気持ちの切り替えが苦手で。」とお聞きしました。
例えばガチャガチャをして、自分の欲しかったものが出てこないとそれに納得できず30分以上泣いてしまう。
泣いている時にはパニックになってしまい、何を言っても理解することができないので、その場ではひたすら共感をしてやる。
そしてお家に帰って夜お風呂の後、いつものテンションに落ち着いてからゆっくりお話をしてしてあげるそうです。
すると、「ぼくがわるかった、ごめんね…」と謝るそうなのです。
いじらしいなぁ。
そして何よりお母さんの接し方に感動しました。
それにしても、気持ちの切り替え、難しいですよね…
大人である私の場合は、以前のブログにも書きましたが、
- 家族に気持ちを吐き出す
- どうしたらこの状況を変えられるか考える
- 考えたことを実行する
ことで気持ちを切り替えるようにしています。
何もせずじっとしていたら余計に悪い方へ考えが及んでしまい、身動きが取れなくなるので、とにかく動くようにしています。
けれども子供の場合、自分の感情を抑えることは苦手。
一度泣き始めると、そこから手がつけられなくなってしまうお子さんもいらっしゃいます。
何か思い通りにならなければ、その瞬間のことで頭がいっぱい、その先を見通すことができない。
だから、自分の思い通りにいかず感情がワーッと高ぶってしまうと、そこから抜け出すことができなくなってしまうのです。
今回のことは、完全に私の読みが甘かったところに原因があります。
私は3歳ぐらいまでは、何かあっても最初はその子の言う通りにことが運ぶようにしています。
例えばテキストを開いても、表紙が気になっていたのであれば納得するまで見せてやるとか、シールも好きなものをじっくり選ぶとか、ピアノを弾くことに気持ちが乗らないのであればお歌を歌ったり、リズムうちをする。
ですが、私との信頼関係が築け、さらにはこちらの言うことも理解できるようになったと判断した時には、今はどうしないといけないのかということを伝えていくようにしています。
彼の場合もそう判断したのですが、まだ少し早かったようです。
生まれてからまだ4年しかたっていませんもんね。
焦らず様子を見て行きたいと思います。