ジョブズ氏は我が子にiPadもiphoneも触らせなかった
つい最近、こんな記事を目にしました。
(前略)
2011年に亡くなったジョブスは、テクノロジーに関して本能的な才能があったが、親としてはローテクを貫き、子どもたちの電子機器の利用を厳しく制限すべきだと固く信じていた。
「私達は、子どもたちのテクノロジー機器の利用を制限しています。」と、ジョブスは2010年、我が子のハイテク機器利用時間が増えることを心配して語った。
「子どもたちは、(iPodを)まだ使ったことがないのです。私は子どもたちのハイテク利用を制限しています。」
「子どもたちは私たち夫婦が厳しすぎると文句を言います。友達の家にはこんなに厳しいルールはないってね。でも、それは我々は誰よりも技術の危険性を見てきているからです。自分自身でも感じています。子どもたちの身にそのようなことは起こってもらいたくないのです。 」
(翻訳 新美真理子 ソース http://singaporeryugaku.blogspot.jp/2014/09/iphone-ipad.html)
アップルのCEOの子供だから、さぞや最新機器に囲まれて生活していたのだろうと思いきや、ジョブズ氏はそれとは全く異なる生活をしていたそうです。
アップルのCEOであるからこそ、一般の人が知り得ないようなテクノロジーの危険を知っていたということです。
そして、ジョブズ氏だけでなく、テクノロジーの会社の最高責任者やベンチャー投資家の人たちの誰もが、デバイスの制限を厳しくしている、ということも書かれていました。
私は子供と関わることが多いので、スマホやタブレットにまつわる困った話を聞くことは日常茶飯事。
コンサルの方でもそんなお悩みは多いです。
小学校高学年、中学生には、依存状態になっているのでは、と心配になる子もたまにいます。
では、前出のようなテクノロジーをよく知るパパとママは、子供へはどういった指導をしているのでしょうか。
タブレットの使用、どこで線引きすればいいの?
オンラインの現代ビジネスの記事によると、
10歳以下の子供は、もっとも中毒になりやすいので、親たちは線引きをして、平日にこれらのデバイスを使うことを禁じている。そして週末には、30ぷんから2時間までを限度に、iPad やスマートフォンの使用を許可する。10歳から14歳の子供に対しては、学校のある日の夜にもコンピューターの使用を許可するが、それは宿題のためだけだ。
とあります。
最近はコロナの影響で、テクノロジーがますます普及され、いよいよ学校にも本格的に導入され始めました。
私の教室でも、その使い勝手の良さからオンライン授業に切り替えており、来年度からはすべてのレッスンをオンラインで進めていく予定です。
それに伴って保護者の方にはiPadの購入をお願いしています。
Good notesなどのアプリを使いながらの学習は、とても効率よく、こんな便利なものを使わない手はないと考えています。
そうなってくると、学校や家での学習だけでもかなりの画面を見ることになってしまうので、さらにゲームやyoutubeなどを見ていると、一日中スクリーンを見ていることになってしまいます。
私としては、やはり携帯やタブレットを小さいうちから渡すのは良いと思いません。
よく、お守りのために小さなお子さんに携帯やタブレットをわたしている場面を目にしますが、あれはどうかと思います。
そして、学年が上がったとしても、平日ゲームなどに何時間も費やすべきではありません。
子供は「友達についていけない」などと理由を言いますが、そこは毅然とした態度を取っていただきたいと思います。
ただ、ゲームは一切させないほうがいいのかというと、そういうわけでもありません。
知り合いのお子さんで、小学生の間は全くゲームをさせなかった男の子がいました。
かなりゲームを買ってくれ、とせがまれていましたが、お母様は中学に上がるまでは、と、持たせないことを貫いていました。
ようやく中学受験も終わり、志望校に入ったということでゲーム解禁になりました。
すると、そこから今まで我慢していたものが爆発したように、ゲーム中毒になってしまったのです。
幸いにも高校入試の前に、そこから抜け出すことができ、結局東大に行かれましたが、当時のお母様からはいつもどうしたらいいのかと、相談を受けていました。
携帯やタブレットを寝室に持って入るのは、一番してはいけない
携帯やタブレットの使用法で一番良く無いのが、寝室に携帯やタブレットを持って入ることです。
これを許していると、必ず生活リズムが狂ってしまいます。
我が家でも、高校生になる娘は携帯を部屋に持って入ることはしていません。
音楽は部屋にあるCDデッキを使っていますし、充電は私たちの寝室でするようにしています。
とても便利で魅力的なテクノロジーですが、子供に持たせるとなると家族でしっかりとルールを決め、親はそれを徹底することが必要です。
子供に甘い親が多すぎる
私が見ていて感じるのは、子供よりも親が甘いと言うこと。
ルールを守るようにいうと、もちろん子供から反感を買います。
そこに面倒さを感じてしまい、まあこれぐらいはいいか、とどんどん子供の要求されるがままに時間を増やしていく。
ルールを守れないなら一切使わせないという毅然とした態度を取っていただきたいです。
先日も、あまりにも宿題をしてこない生徒さんに、携帯を取り上げるかうちを辞めるかどちらかにしてください、とお伝えしました。
幸いにもその方は、「態度が甘かったです」と、お子さんとしっかり話し合いをされ、その日から一切携帯を使わせていないとのことでした。
最後に
テクノロジーは使い方を間違えば麻薬のようなものでとても恐ろしいです。
しかし、テクノロジーを使うことで、可能性や世界が広がることも事実です。
今一度、携帯やiPadの使い方をおうちで話し合ってみていただきたいと思います。