小学校受験を控えたお子様をお持ちのお母様から、受験のご相談がありました。
占いももちろんですが、英語教育に関してのご相談にもわたしの経験をもとにお答えしました。
英語教育。
さて、どのように進めていくのが良いのか。
わたしは英語を専門に勉強してきたわけではありません。
これは我が子二人を育て、英語を教えるものとしての持論です。
一応の成果は出ています。
娘二人とも中学2年生で英検2級を取得。
今、大学生(理系)ですが、必修である英語の単位は免除していただけました。
その分野の勉強で海外に行かせていただける話もあります。
(3年先なので、何とかコロナが落ち着いてくれることを願っています・・・)
もう一人は勉強嫌いの高校3年生。
現在受験真っ最中ですが、まだまだエンジンがかかっていません。
勉強をしないので成績は壊滅的なのですが、英語だけはそこそこ点が取れ、リスニングに関してはほぼ満点に近いぐらい取れるので、まだ諦めるには至っておらず、「そろそろ勉強しなきゃやばいよな〜笑」なんて言っています。
対照的な二人ですが、どちらも英語をやっていてよかったな、と、つくづく感じています。
わたしがやってきた英語教育
学生時代英語が超絶苦手だったわたしにとって、子供の英語教育にはものすごく関心がありました。
そして独身時代、いろいろな教育に力を入れている幼児学園で英語を0歳から6歳まで学年ごとに教えていたのですが、そこでの子供たちの様子を見て、やはり小さいうちから英語と触れ合うというのはいいな、と、肌で感じていたことも大きいです。
とにかく英語では苦労させたくない、できれば英語を武器として使えるようになってもらえれば!そういう思いで娘たちの英語教育がスタートしました。
とはいえ、約20年前はインターネットなんてない時代。
本や雑誌、これまでの英語を教えてきた経験を元にして試行錯誤しながら進めてきました。
当時情報も知識も少ない中、わたしの経験から考えていたのは、「週に一回英語教室に行ったからといって英語はできるようにはならない」ということ。
とにかく毎日の繰り返しが必要である、これだけはわかっていました。
0〜3歳
この期間は、本の読み聞かせや歌、ありとあらゆるものを英語で聴かせていました。
また、色々なライム(韻を踏むこと)のある詩や歌も画用紙に書いた物を冷蔵庫に貼って手遊び歌とともに毎日遊びとして教えていました。
もちろんそれ以上に日本語の本や歌も聞かせていましたよ。
となりのトトロが大好きだったので、日本語ばかりでは勿体無いと英語版も一緒に見せていました。
2歳の時、初めて覚えた英文が、寛太のおばあちゃんのセリフ「May! Where are you?」(「メイちゃ〜ん、どこだ〜!!!」)でした。
ディズニーの英語システムもフルセットで購入しました。
テキストはほとんど進みませんでしたが、トーキングカードとDVDには本当にお世話になりました。
この二つは何度も新しいものに交換していただきました。(会員になっておくと交換無料だったので助かりました。)
特に下の娘は1年ぐらい夜泣きが酷かったのですが、深夜抱っこしながらこのDVDを見せていました。
おそらく彼女はこれで耳ができたのではないかと思います。
4〜6歳
このぐらいから毎日ラジオ基礎英語を聞かせていました。
幼稚園に行く前に15分、娘二人と3人で聞いていました。
毎日英語教室に通う経済的余裕はなかったので、身近にできる英語教育を考えた時、これが一番いいと考えました。
基礎英語は小学校低学年ぐらいまでは続けていました。
7〜12歳
小学校です。
これまではインプット重視、でもこのままでは使える英語は身につかない。
アウトプットをするにはやっぱり毎日です。
それには学校で毎日英語を教育してもらえたら一番手っ取り早い。
ということで、算数と理科をネイティブの先生が英語で授業をしてくれる私学に入れることにしました。
もちろんそのコースに入る為には受験がありましたが、これまでの英語教育のおかげで無事合格することができました。
上の娘の時はインターナショナルスクールからの進学は3分の1程度でしたが、3歳違いの下の娘は、彼女以外インターナショナル、もしくはインターナショナルのアフタースクールに通っていたお子さんで、入れたことはラッキーでした。
当時、授業料も良心的価格だったので、我が家でも二人通わせることができました。
ここでは算数や理科の授業も英語の授業と考えて、内容が分からなくならないように、家庭では常に先取り学習をしていました。
ネイティブの先生は話すスピードも特別早く、最初はなにを言っているのかチンプンカンプンだったらしいのですが、そのうちしっかり聞き取れるようになっていったそうです。
ただ、下の娘の時に、入学式直後一週間休ませてディズニーランドに行ったんです。
平日で安いし、この時期は絶対に空いているだろうということで。
でもさすがについていくのに大変だったようで、彼女には悪いことをしたな〜、と反省しています。
先生からも、「あれはちょっとかわいそうだったよ〜。」と卒業のときに言われました。
今となっては笑い話ですが・・・。
この小学校のおかげで相当英語力が身についたと思います。
とにかく毎日ですから。
13歳〜
特になにもしていません。
英語に関しての教育、というより勉強全般、わたしが関わったのは小学校までです。
後はこの力をどう使おうと本人の自由。
上の娘は、小学校3年生の時に抱いた夢を諦めることなく、一浪したものの、そちら方面に進学することができました。
浪人中、「英語の勉強にそこまで時間を割かなくてよかったのが助かった」ということを話していました。
下の娘は勉強すること自体が嫌いなので、どうなるかと思っていましたが、それなりに行き先を決めて、必死に・・・とはいきませんが、ボチボチ頑張っています・・・ではなくて、頑張ろうとしています。(あと4ヶ月だけど間に合うのか?)
ただ、本人は英語でコミュニケーションをとることは好きですが、文法などの勉強することは嫌いなので英語方面にはすすみません。
まあ、何せ勉強が大嫌いなので笑。
彼女に英語がなかったらと思うと恐ろしい限りです。
今は二人とも英語を武器にしてそれぞれの道に進んでいます。
本人たち曰く、大変だったけれど、毎日楽しかったし、何よりやっていて本当に良かったって思う、とのこと。
まとめ
英語を将来武器として使えるようにさせてやりたければ、とにかくたった今から毎日英語に触れさせること。
最初のうちは、ご家族で遊びの中でお父さんやお母さんと楽しみながら英語と触れ合う。
決して子供だけに押し付けないこと、勉強としてさせないこと、が大切です。
そしてインプットの習慣がついてきたら、今度はアウトプット。
今の時代オンラインでできる格安のレッスンがおすすめ。
これ、毎日好きな時間でレッスンできて、おまけに格安、そして何よりいいのが自宅でできるということ。
当時こんなシステムがあれば、私学には通わせていなかったと思います。
習うより慣れろ、これに尽きるのではないでしょうか。
中学校に上がると、英語以外の勉強が大変になってきます。
そういった意味でも、時間のあるうちに英語をある程度できるようにさせて置くことが一番効率が良いと思います。
学年が上がれば上がるほど塾代もかかるし、英語を勉強する時間を確保することも大変です。
もちろん「小さい時から英語教育なんてよくない」、といった声もありますが、ここは日本。
普段は日本語で生活しているわけですから、1日に30分程度の英語レッスンを受けたからといって、日本語がわからなくなることなどありません。
まずは遊び感覚で始めてみてください。
何かを身につけさせようと思ったら、親の忍耐・努力がかなり必要になってきます。
子供のやる気云々の前に、親の覚悟です。
ただ、それをいかに楽しめるかが長く続けられる秘訣だと思います。
さて、いかがだったでしょうか?
今回は、幼児期の英語教育についてお話ししました。
小学校低学年ぐらいまではこの方法で進めていかれたら良いと思いますが、高学年になってくると、これだけでは少し難しくなってきます。
逆に、文法をきちんと教えてからの方が、プットアウトしやすいのではないのかな、と感じています。
ということで、次回は小学校高学年、そして中学生からの英語教育についてお話しします。