昨日、高校受験・大学受験のダブル受験を控えたお子さんをお持ちのお母様とお話しする機会がありました。
受験間近になると模試も多くなり、親はその成績に一喜一憂しがち。
同じ受験生を持つ母として、私自身もそんなところがあります。
ただ、1人目を大学に送り出した経験がある母として思うのは、親の一喜一憂はなんの意味もないということ。
意味がないぐらいならまだいいのですが、どちらかと言えばマイナスな要素ばかり。
そもそも親がいくら心配したって、受験をするのは子供自身。
親がいくら喜ぼうが落ち込もうがなんの助けにもならないのです。
さらには、模試の結果に子供以上に落ち込んだりすると、子供からしたら不安が募るばかり。
ここはグッと堪えて、ドーンと構えたふりをするのが1番です。
受験は、子供はもちろんのこと親の試練でもあると思います。 子供は子供の、親は親の試練を乗り越えましょう!
そんなふうにお伝えしました。
そして、これは受験シーズンになると、ある方に言われる言葉なのですが、
『言葉の力を信じよう』
これがとても大切。
では、どんな言葉をかけてあげればいいのか…。
ズバリ「大丈夫!」です。
不安なことがあっても、信頼できる人に「絶対に大丈夫!」そんな言葉をかけてもらうと、かけられた方は根拠がなくとも「大丈夫かも…」と思えるようになります。
反対に、模試の結果が悪かったけれど「頑張ろう!」となんとか前向きにとらえているのに、親から「これじゃあ受からないよ!」と言われると、とても不安になり、パニックをおこしかねません。
先が読めない受験ですが、ここは自分の気持ちをグッとこらえてお子さんを信じて「大丈夫!」と声をかけてあげてください。
そうそう、「大丈夫」と伝えるときには、自分自身も一ミリの不安も持っていない状態で伝えてくださいね。
『このままで本当に受かるの?』なんて思いながら「大丈夫」と言っても大丈夫ではありません。
自分自身も「大丈夫」という暗示をかけていく。
するとお子さん自身も安心して本番に臨めると思います。
来週が大学の推薦入試という生徒さんのピアノレッスンが昨夜ありました。
彼女にも、「絶対に大丈夫だから、落ち着いて受験しておいで」と声をかけました。
「先生にそう言ってもらえると、なんか大丈夫なような気がする!」
そう答えていました。
来週もう一度入試前日にレッスンがあるので、そこでも安心できるよう言葉をかけるつもりです。
余談ですが、音楽の道へ進むわけではないのに、この時期にピアノのレッスンに来てくれること自体ありがたい。
私にしかできない方法で彼女に力を与えられたら、と思います。
ただし、気をつけなければいけないことが一点。
- どう見ても必死になっていない
- 口では頑張っていると言っているけれど、まだ全然勉強時間が足りていない
- 考え方が甘い
そんなお子さんに「大丈夫!」という言葉がけは危険です。
そんなときにはしっかり今の状況を理解できるよう冷静に話をして、最後の追い込みを促すべき。
必死で頑張る姿が見られるようになったときには、笑顔で「大丈夫!」です!