子供に何かを教えるときに、直ぐに頭に血が上って「なんでできないの!」と叫んでしまうことはありませんか?
(白黒はっきりさせたい、結論を早く出したい、という方に多い傾向があります)
これでは子供が萎縮してしまう、ということはわかっているけれど、どうしても否定的な言葉をかけてしまう。
そんな方は、子供が何かを習得する上での過程を知っておくといいかもしれません。
徐々にできるようになる、ということはあまりない
小さな子供を教えていて不思議だな〜と感じることがあります。
それは、何回教えても全くできなかったことが、ある日突然できるようになる、ということ。
何度も何度もやっているのだけれど、進歩がない、ということがずっと続きます。
でも諦めずに続けていると、徐々にできるようになるのではなく、ある日突然できるようになる。
わたしはピアノを教えて、このことを強く感じますが、身近な例として自転車はどうでしょう。
コマなしの自転車に乗るために何度もこけながら練習しますが、なかなか乗れるようにならない。
でも、ある瞬間にコツを掴んだら突然スイスイ乗れるようになる。
何かを習得するには頭で理解するだけでなく、体で感じながら習得していきます。
それにはたくさんの学習と経験が必要なのです。
子供は、その過程でどのようにすれば上手にできるかということを自然に模索しています。
すると、ある時これだ!と感じ、その瞬間にできるようになるのです。
教える側は試行錯誤と忍耐が必要
教える側は、そのコツを掴んでもらうために、試行錯誤しながら忍耐を持って進めていく必要があります。
すぐにできないからと、不安に思ったり、焦ったりしてはダメです。
その気持ちはすぐに子供に伝わって、それが不安や恐れに変わってしまいます。
そうなってくると、習得するまで余計に長くかかってしまいます。
そして最悪の場合、習得できなくなってしまいます。
「できなくても大丈夫、必ずできるようになるよ〜」と優しく声をかけてあげてください。
そのように繰り返していくと、必ずできるようになっていきます。
自分はどうだった?
我が子を叱るばかりしてしまう、という方はご自身の経験を思い出してみてください。
きっと同じような経験をされているはずです。
その苦労した過程はすっかり忘れ、自分ができるからといって、子供もできて当然と思ってはいけません。
早く結果を求めるのではなく、ゆっくり気長に取り組んでみてください。
必ずできるようになりますよ。