「仕事、どうでしょうか?」
たまにあるこういった質問。
椅子に座るなり、手を出しながらの第一声がこれです。
その時点でこの方がどんな方かということは予測できますが、いやいや、今どんな仕事をされていて、どういった状況で、この先どうしたいのか・・・そういったことを伺わなければ的確なお答えは出せません。
漠然とした質問に対しては漠然としたお答えしかできないのです。

これが時間のある鑑定ならば、私の方から一つずつ紐解いてお話を伺うことができますが、イベントなどで時間が限られている場合、こんな質問をしてしまうとあっという間に持ち時間が終わってしまいます。
これから占いをしてもらおうと考えていらしゃる場合は、何を知りたいのかを具体的に質問できるように準備されておくことをお勧めします。
とはいえ、私も以前はこんな感じで占いに行っていました。
だから結局漠然とした答えしかもらえなくて、鑑定後も「うーん、結局どうしたらいいんだ?」という感想しかなく。
漠然とした答えしかもらえなかったので、何も行動を起こせませんでした。
けれど、具体的に質問を考えて望むようになると、実は占いに行く前に自分の中である程度の方向性が出てくるんですよね。

例えば、先程の「仕事はどうでしょうか?」という質問。
この質問の裏には、
事務職をし始めて2年が経つが、毎日同じ仕事ばかりしていてつまらない。やめたいのだが、せっかく安定している仕事を辞めるというのはもったいない。でもこの先何年も同じ仕事を続けるなんて、絶対無理。それでもこの仕事を続けるべきか、他に仕事を探すべきか?
という気持ちがあるとします。
となると、続けるのは絶対無理、とあるわけですから、仕事を続けるという選択肢は既にないのです。
ここで一つ聞くことが減ります。
となると本題は、自分にはどんな仕事が向いているのか、転職する時期はいつがいいのか、という具体的な話ができます。
具体的にお話しできるので、ご相談者様も行動しやすい。
現状を変えていけるわけですから、お金を払って鑑定してもらった価値があるということになります。
大体私の鑑定は1時間から2時間を予定しているのですが、鑑定をしているとあっという間に時間が経ってしまいます。
ですから占いをしてもらう前に、今の状況がどうなのか、何をどうしたいのか、それをはっきりさせておくことがとても重要になってきます。
せっかくお金を払ってみてもらうのですから、効率的に悩みを解決できるよう、しっかり準備をして臨んでくださいね。